世界が注目していたアメリカのトランプ(大統領)と北朝鮮の金正恩(朝鮮労働党委員長)の国のTOP同士で行われる会議”米朝首脳会議”が6月12日にシンガポールにて行われることがトランプ大統領のTwitterで明らかになりました。
トランプ大統領が希望されていた韓国と北朝鮮の軍事境界線にある「板門店」での開催を希望していたが第3国の”シンガポール”に決定した理由と北朝鮮とシンガポールに外交関係があったのか気になったので調査しました!
アメリカとシンガポールの関係
北朝鮮とシンガポールの関係
米朝首脳会議がシンガポールに決まった理由
結論から言えば消去法で残ったと言えます。
アメリカ側(トランプ大統領)から出していた希望は「板門店」でしたが、ここは言ってしまえば北朝鮮に招いたと同じくらいの重要な位置。
外交カードとして、北朝鮮側(金正恩)とすれば自国に来るならそれなりの要求をしていたはずです。
国境沿いであるモンゴルなども候補に上がっていましたが、結局の所、アメリカ側としては外交がある第三国であり、北朝鮮とすれば安全が保証される場所を選んだ結果が「シンガポールで決着した」というのが結論です。
そこに至った理由を深掘りするためにもまずはアメリカとシンガポールの外交関係を調査しました。
アメリカとシンガポールの外交関係
シンガポールは1965年に独立していますが、その翌年にアメリカと外交を結んでいます。
シンガポールにはアメリカ大使館があります。
アメリカとシンガポールを結ぶ直行便も出ていたり、ましてはシンガポールの貨幣通過が「シンガポールドル」と呼ばれるくらいですので、貿易等交流は深いです。
シンガポールが今日の発展を遂げているのはアメリカからの経済投資があったからです。
そして、シンガポールを常に悩ませているのが中国の存在。
軍事的な側面では中国から防衛の意味も含めアメリカと覚書をシンガポールは交わしています。
最近ではサイバーテロと呼ばれるインターネットによるハッキング等の犯罪に対してもシンガポールとアメリカは協力しセキュリティ強化を行っている非常に結びつきの深い国なんです!
北朝鮮とシンガポールの外交関係
片や北朝鮮は1975年に外交を結んでいます。
シンガポールにも北朝鮮大使館があり、この点でシンガポールはアメリカと北朝鮮の中立国の立ち位置であることが分かります。
北朝鮮が核開発を進めている際はシンガポールはビザ免除国から北朝鮮を除外したという世界的には体裁を合わせています(2016年から)。
ですがが裏では今年の3月にBBCが『国連の制裁決議に違反して、シンガポールの企業が北朝鮮にぜいたく品を輸出していた』とスクープされている様に密接な関係にあります。
また、シンガポールは「明るい北朝鮮」と呼ばれるくらいに実は独裁国家でもあり、そういった側面を金正恩さんは見習いたいと考えており、密接な関係にあります。
このようにアメリカと北朝鮮両方にとって納得が行く場所。それが「シンガポール」だった訳です。
所感
残念ながら北朝鮮とシンガポールは直行便がとんでいないのでどうやって金正恩さんがシンガポールまで来るか個人的には注目しています。
それにしても、日本はこういった交渉やリーダーシップを見習ってほしいですよね。
スピード感が全然違います。
国会で2年も「モリトモがー」とか言っている場合じゃないと感じます。日本と北朝鮮では拉致問題が根強く残っていますが、もっと外交での交渉が強気であったり上手であれば、もっと解決に進んでいるはず。
良くも悪くもトランプさんも金正恩さんも言ったことをやる決断力と行動力、何よりもブレないリーダーシップは人間性は置いといてすごいと思います。
トランプさんはビジネスマンとして大成功をしている叩き上げの人物。
そんな人を相手に30代の金正恩さんが対等に渡り歩くってどうみてもすごいことですよ!
髪型や北朝鮮の動向ばかりが注目されていますが、こういった所が本来注目され日本も危機感を持って欲しいところです。