中国最大の超大作映画として満を持して7月13日から公開された映画『阿修羅(Asura)』が期待を大きく裏切って初週で打ち切りの事態となりました。
アリババ影業集団(アリババ・ピクチャーズ、Alibaba Pictures)が出した損失額は推定損失額は日本円で106億円ほどになるとも言われており、この金額は歴代5位に入る不名誉な結果に!
それでも、初週の週末興行収入は日本円で約8億2500万円ですから中国の映画市場の大きさを感じますね。
それでは早速ですが、打ち切り理由を調査しました!
中国映画『阿修羅(Asura)』の打ち切り理由は?
ストーリーや口コミは?
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阿修羅(Asura)中国映画の打ち切り理由はお国柄が影響!
そもそも中国の映画事情ですが、日本と違い中国の映画料金は“市場変動制”というのも初週で打ち切りとなった要因の一つだと思われます。
映画館が連日満員ならチケットは高騰しますが逆に当たらなかった作品のチケット料金は安くなっていく。その差は最大で1000円以上にもなることもあります。
日本ならレディースデーや映画の日には1,000円で観れてしまうこともあるので、いかに大打撃かが分かります。
当たれば一気に巨万の富を得られる可能性もありますが、失敗すれば損失もでかい。
制作費をかければかけるほど良い作品ができる可能性もありますが、ハイリスク・ハイリターンになってしまうということに。
そして、お国柄が理由となっている背景のもう一つ、
海賊版がすぐに出回ってしまう。というのが2点目。
日本の映画ビジネスモデルではチケット代だけではなく、グッズや映像ソフトなどで回収することまで考えています。
しかし中国では、どちらもすぐに海賊版が出回ってしまうため、興行収入で回収しきるしかないというなんとも悲しいお国柄事情が...
確かに劣化コピー版のディズ○ーランドをマネた遊園地や日本アニメのキャラクターグッズが販売されていますし、日本の映画やアニメを中国のサイトで見たことある。または見れると聞いたことがあるという人は多いんじゃないでしょうか。
もちろん、お国柄以外にも理由はあると思います。
改めて口コミを見てみましょう。それが次になります。
阿修羅(Asura)中国映画の口コミは?
中国の映画レビューサイトでの評価は10点満点中わずか3.1点という低評価。
このレビューサイト『豆弁(Douban)』最も影響力の大きいサイトです。
ここで低評価を受けていると観に行こうと思っていた人も躊躇ってしまいますよね。
私はレビューはある程度操作ができると思っているのであまり信用しすぎないようにはしていますが、この低評価は流石に...という気になってしまいます。
映像効果を重視しすぎてストーリーが雑。という批判が多いようです。
「おぞましい! 単なる糞便の壮大な山だ!」とコメントがあるようですが、逆にコメントが意味不明すぎてちょっと興味が湧いてきたのは私だけでしょうか(笑)
他にもTwitterではこんなコメントも。
呉磊、梁家輝、劉嘉玲主演のファンタジー映画『阿修羅』が興収惨敗で公開僅か三日で上映中止。総製作費約7.5億元に対し、上映三日間の興収は僅か5千万元。脚本が粗雑、世界観がチープ。本当に三十五か国トップチーム制作参加か?蓋を開けてみたらなんとかやらだな…#中国映画 pic.twitter.com/sIVuoPzHTm
— 武侠天下@中華エンタメ最前線 (@wuxianob) 2018年7月15日
本当にトップチームの制作か?と疑ってしまうような内容らしいです。
打ち切りの理由にはどうやら映画の内容そのものにも駄目な理由があるというのが3点目。
阿修羅(Asura)は視覚効果が打ち切り理由?
阿修羅ですが製作に6年を費やし、映像面に多額の予算を投入しています。
上映時間141分のうち2400シーンに特殊効果が使われているという。
特殊効果の内容にもよるとは思いますが、アバターは特殊な資格効果が話題にもなり大ヒットしたので、どんな特殊効果なのかも気になります。
打ち切りの理由には視覚効果を重視しすぎてストーリーが入ってこないというのが4点目。北京のコンサルタント会社、ABD愛夢娯楽(ABDエンターテインメント)の雷鳴最高経営責任者(CEO)は、阿修羅は「話の筋よりも視覚効果を重視している」と指摘、東洋と西洋の要素がごちゃまぜになっていると話す。
ここまで視覚効果が邪魔をするならむしろどんなものか観てみたくなったんですが、日本で上映されることはなさそうですね。
レンタルで十分かなぁ。という気になってしまいます。
阿修羅打ち切り理由のまとめ
- 1点目:市場価格変動制が映画チケットに導入されている
- 2点目:海賊版がすぐに出回ってしまう
- 3点目:映画ストーリーが悪い
- 4点目:視覚効果が邪魔をしてストーリーが入ってこない
そもそもストーリーが残念な上にそのストーリーすら入ってこないという結末。
せめて視覚効果で楽しめたら良さそうなのでしょうが。。。
出ている俳優さんや女優さんは人気の方なのでその人をじっくり鑑賞できる視覚効果に2部作から舵をきるのでしょうか。。。
3部作ということですが、2部以降はどうなっているのでしょうか?
ある意味いろんな箇所が気になる映画で話題になりそうですね(笑)
ちなみに主演の『レオン・カーフェイ』さんが別の映画で出演されている『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』に関してはレビューの評価が4.4と非常に高く、CC等も好評のようです。
何事にもバランスが大事ですよね。