ボクシングWBCフライ級チャンピオンであり、15日に行われる予定の防衛戦の前日計量にて日本人初の体重オーバーにより王者剥奪が決定してしまうというショッキングな出来事がありました。
先日も山中慎介選手の因縁の相手”ネリ”が明らかに減量する気が無かったような体重オーバーによって、2階級以上も体格差のある体重制限の厳しいボクシングでは安全上決して許してはいけない『体重オーバー』によって、ネリ選手は1年間の日本での招聘禁止処分が下され、その言わば反則状態のネリ選手と対戦した山中慎介選手は敗戦後引退を発表し、ボクシング界で”体重オーバー”が避難の的になっていたところです。
そんな体重オーバーに関してボクシング界でも罰金やペナルティの導入が検討されている矢先での出来事。
そんな比嘉大吾選手に対して罰金やペナルティはあるのか?
今後は階級変更をするのか?調査しました。
体重オーバーの比嘉大吾選手に対して罰金やペナルティはあるのか?
JBC(日本ボクシングコミッション)では最近、国内の試合で制限体重をオーバーするケースが相次いでいることを踏まえ、安河内剛本部事務局長は「近年、体重オーバーのケースがあまりに増え、ペナルティーを科して抑止せざるをえないところまで追い込まれている」と話しています。
この事から比嘉大吾選手へ数ヶ月出場停止などのペナルティ、そして所属する具志堅事務所に対して何らかの罰金が課せられる可能性が高い!と見ています。
日本ボクシングコミッションの発表を待つしかありませんね。
比嘉大吾選手は階級を変更する?
今回の減量苦を受けて、階級を変更するのかどうなのかが気になります。
試合を行うことが決定し、『比嘉がKO勝ちすれば、デビューから16連続KO勝利となり、連続KOの日本記録更新』します。
おそらく、試合はKOで勝利することが期待できますが、今回の減量苦を受けてフライ級(50.80 kg 以下)からスーパーフライ級(52.16 kg 以下)、もしくはもう1段上の階級バンタム級(53.52 kg 以下)を検討しないといけないと思っています。
というのも、比嘉選手は軽量級の範疇を超える筋肉量を持っており、胸囲97センチは20キロ以上重いミドル級の村田諒太(98・5センチ)と1・5センチの差しかありません。
最近は毎試合減量に苦しんでおり、王座を奪取した昨年5月のフアン・エルナンデス(メキシコ)戦前には減量苦と重圧からパニック障害も引き起こしています。
この事からフライ級は限界に来ており、健康面や減量苦を考えても階級変更をせざるを得ないと思いました!
しかし、スーパーフライ級には井上尚弥選手がおり、その対決もファンならみたいですが、バンタム級へも検討できる段階でしょう。
個人的な意見
今回の日本人選手初の減量失敗は恥ずべき行為であり、絶対にあってはならない事です。
一度目の減量で900グラムのオーバー。
通常ならこの後、2時間体重を落とす期間を設けられ、ボクサーは必死に汗を出し、再減量を行います。
一般的に1時間サウナ等で汗を流せば1000ml〜多い人で2000mlの汗が流れ出ると言います。
つまり、1kg〜2kgは減量できる計算なので900グラムオーバーだった比嘉大吾選手には十分減量範囲内だったはず!
しかし、一回目の時点でギブアップ宣言してしまいます。
比嘉大吾選手は『一滴も汗が出ない』と減量を中止しました。
これは私個人的な意見ですが、比嘉大吾選手ではなく、具志堅会長に否があると思っています。
というのも比嘉選手はボクシングファンなら誰もが知っているハードパンチャーであり、その筋肉質な体質からフライ級の減量は難しいのでは!?と言われていました。
↑見てください。かなりムキムキですよね。
今回も10kgの減量を行う事になっていました。
短期間で10kgは相当難しいですよ!あの結果にコミットする◯イザップでもお手上げです。
それ以上に心配するのは汗が出ないという症状。
完全に脱水症状を起こしており、身体はもちろん、脳へのダメージも大きく、今後のボクシング人生はおろか、引退後の人生にも影響を及ぼす危険のある症状。
それを具志堅会長が自身の防衛記録を抜いて欲しい!というエゴで階級をあげさせずにフライ級での防衛にこだわった責任は大きいと思います。